2016年3月、『地球の歩き方 モルディブ16-17』が発行されました!
今回はデザインを一新しての大幅な改訂。
巻頭のリゾート特集をはじめ、スパ、ウエディング、アクティビティ情報など、充実した情報を盛り込んであります。
なかでも今回の改訂の目玉は“ローカルアイランド”特集。
これまで足を踏み入れることのできなかった、
モルディブの人々が暮らす島々についに潜入してきました!
2009年にローカルアイランドでの宿泊施設の営業が許可されて以来、
ゲストハウスや中級ホテルなど、すでに220軒以上もの宿泊施設がモルディブ各地に誕生しています。
宿泊施設のほかにレストラン、スパなどもオープンし、
これからはリーズナブルにモルディブを楽しめるようになりました。
公共フェリーを使えば移動費もかなり安く抑えることができます。
さて、これまでヴェールに包まれていたモルディブの人々の暮らしとは、そしてローカルアイランドでの休日とはいったいどのようなものなのでしょうか? 興味津々です。
モルディブ人の暮らしに大きな影響を与えているのが国教であるイスラム教。
人々はその教えを篤く守り、きれいな海に囲まれた島でつつましく静かに暮らしていました。
女性は顔以外すべてを隠しており、掃除や子供の世話に余念がありません。
腰を曲げながら、家の外を掃いている女性によく出会ったのですが、
話しかけても嫌な顔はせず、恥じらいはしますが、撮影にも応じてくれます。
男性も静かで、親切な人が多い印象でした。
宿のオーナーはほとんどが男性でしたが、観光客の扱いにも慣れ、なにかと世話を焼いてくれます。
リゾートで働いた経験のある男性が、島で宿を開業するケースが多いようです。
そのようなモルディブ人の実直さは食文化にも表れています。
カツオや野菜などの限られた食材を丁寧に調理したメニューの数々は、
シンプルながらも味わいがあり、とても美味しいものでした。
穏やかなローカルアイランドでの休日をちょっと紹介してみましょう。
おすすめはマアフシやラスドゥ、ダラバンドゥなどの島々。
宿に荷を解くと、さっそく島のビーチへ。
どこの島に行っても、真っ白な砂と鮮やかなブルーの素朴なビーチがあります。
ただし、観光客がビキニを着用できる区域が定められているので注意しましょう。
まだまだ観光客の少ない島ではプライベート気分で日光浴を楽しめ、
沖に出ればサンゴ礁が残っており、スノーケリングもできます。
宿に戻ったらおいしい食事を楽しんでリラックス。
島の夜は本当に静かで、ただただ穏やかな時間が流れます。
翌日は朝からスノーケリング三昧。
島の周囲には、数多くのスノーケリングスポットがあり、
まるで水族館のような圧巻の水中世界を楽しむことができます。
スノーケリングはローカルアイランドで最もポピュラーなアクティビティ。
魚と戯れるもよし、マンタやウミガメを観察するもよし。
ダイビングでなくても、スノーケリングで十分モルディブの海は楽しめます。
午後は島の周囲にあるサンドバンク(砂洲)でピクニックをするのもおすすめ。
島にパラソルとランチボックスを残し、
頃合いになったらスタッフが迎えに来てくれます。
カップルで行けば、最高にロマンティックな時間になること間違いなしです。
2日目の夜は伝統的なダンスショー、ボドゥベルを鑑賞。
モルディブの文化に触れることのできる数少ないアクティビティなので、
ぜひ一度は体験しておきたいものです。
至れり尽くせりの豪華リゾート滞在も捨てがたいですが、
モルディブの人々と触れ合うことのできるローカルアイランド体験は
きっと新たなモルディブの印象を心に刻みつけてくれるはずです。
モルディブの島々を訪ねる旅。
開かれて間もないいまこそがイキドキです!
IWAKI