【香港】世界のブランドがぎっしり詰まった雑居ビル ちょっと不思議なアウトレットへ

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自他ともに認める香港マニアな自分ですが、まだまだ全ては歩きつくせてはいません。
とくに1970年代以降、香港政府が積極的に造ってきたニュータウンは、どこも同じような雰囲気なのでついつい敬遠してしまいます。
なかには「面白くなった町」もなくはないのですが、ほとんどは似たりよったり。
公園などの緑地を配した高層住宅地があって、中心に駅あるいはバスターミナルがあり、そのすぐ隣に大きいけれどチェーンのショップや飲食店ばかりのショッピングセンターというパターン。

香港の面白さは町がそれぞれはっきりとした個性を持っていることにあります。
そういう意味ではニュータウンは「香港らしくない」のです(それが今や、香港に暮らす大多数の人たちの日常の場ではあるのは事実です)。

そんな理由もあってずっと未踏であった香港島南部のニュータウン『鴨脷洲(アプレイチャウ)』へ今回は行ってみることにしました。

鴨脷洲は小さな島で、水上レストランで有名な『香港仔』のすぐ沖に浮いています。
すぐ東側には、狭い海峡を挟んでパンダが人気の老舗アミューズメントパーク『海洋公園』があります。
島と言っても橋で繋がっているので、香港島の一部のような雰囲気です。
1.3平方キロほどしかない島には高層集合住宅びっしりと建ち並び、そこに8万7千人ほどの人たちが暮らしています。
なんでも『世界で二番目に人口密度が高い島』なのだとか(一番の島はカリブ海にあるようです)。

実はここを今回訪れようと思ったのには理由があります。

MTR(地下鉄)が今年の年末予定でここまで開通するのです。
2014年の香港島ラインの延伸開通以来、新路線としては2005年のディズニーランド線以来となります。
しかも香港島南部には初めての鉄道です。
路線は香港島の北側の『金鐘(アドミラルティ)駅』から、中央部の山地をトンネルで一気に南へ抜け、『海洋公園駅』など3駅を経て、鴨脷洲でも一番高級なニュータウン地区である『海怡半島(サウス・ホライズン)駅』までとなります。
終点の海怡半島は外国人在住者も多く、日本人の駐在ご家族も多く暮らす地区。
つまり、現時点でも快適に暮らしやすい場所であり、さらにMTRの開通は今までバスしかなかった公共交通の便を画期的に良くするので注目されているのです。

そうは言ってもニュータウン。
旅行者が行って楽しい場所がそうそうあるわけではないのですが、実は『海怡半島』には知る人ぞ知るアウトレットビルがあるのです。
香港のアウトレットといえば空港近くの『シティゲート』というモールが有名で人気もありますが、なんでもそちらよりもハイブランドが多く、しかも規模も大きいとの話。
しかし、ファッションやショッピングは好きなものの、高級なブランドには一向に興味がないので、そんなに期待はせずに行ってみることにしました。

海怡半島行きのバスは香港島の中心『中環(セントラル)』のターミナルから頻発しています。

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バスを降りると目の前にMTRの駅が建設中で、ほとんど完成していました。

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ここから案内板(というよりほとんど貼り紙)を頼りにアウトレットを目指します。

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だが、しかし…

左は断崖、右は汚水処理場やら自動車学校やらがあって、その先はすぐ海。
歩く人も少なく、ほとんど何もないようなところで「マジ、こんなとこにあんの?」と不安にすらなります。

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バスを降りてから歩き始めて10分足らず。

突然、目の前に古ぼけた雑居ビルが見えてきます。
これが一大アウトレットビル『ホライズンプラザ(新海怡広場)』です。

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しかし高級ブランドとはかなりかけ離れたイメージの外観。
典型的な香港の工業ビルです。
半信半疑でメインロードの裏手にあるエントランスに向かうと、大勢のおばちゃんたちに囲まれました。
このビルはとくにインテリア系の店が多く競争が激しいそうで、その宣伝のためのチラシ配りの人たちです。

それをかきわけてエレベーターロビーへ。
おばちゃんたちの人数に対し、お客らしい人はちらほらしかいません。
しかし、案内板を見ると誰でも知っている高級ブランドの名前がずらり!
いちおうインフォメーションらしきカウンターもあって、そこの無愛想なお姉さんに「フロア地図はない?」と聞いたら、黙ってカウンター横に置いたパンフレットを指さされました。

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フロアは28階まであります。
ビル全体がひとつの店ではなく大小多くのアウトレット店で構成されていて、ファッションやインテリアのみならず、さまざまな商品が売られているようです。

こうなったら全フロア全店舗見てやる!
ということで、のろくて狭いエレベーターで一気に28階まで上がりました。
そこから1階ずつ階段で降り、しらみつぶしする作戦です。

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そしてエレベーターの扉が開いた瞬間…

あれ、ちゃんとしてる!

実は香港では、中心部の雑居ビルでも似たようなことはあり、外観ボロボロのビルのエレベーターに乗ってドアが開いた瞬間、別世界のようにオシャレ過ぎるくらいのショップやバーなどが現れるという『どこでもドア』的事件はよくおきます。
それにしても久々の衝撃でした。

そして、3時間ほどかけて階段を使って降りながら全フロア制覇はしましたが…
いやいや、本当にデカいアウトレットでした。
確かにインテリア系の比率は高いものの、多種多様な店がありました。
そのわりにお客がものすごく少なく、やっていけているのだろうかと心配になるほど。
見て回っている間、客は自分ひとりという店もいくつもありました。

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そして結果、何も買いませんでした。
下の方の階にあったインテリアショップ併設のカフェ(といっても香港版スタバのパシフィックコーヒー)でお茶しただけでした。

ハイ&ローはオシャレの仕方として好きなのですが、全身ブランドというのは自分的にはありえなく、とくに同世代くらいの男性がブランドスーツを着てネクタイとポケットチーフを合わせている、なんてキメ過ぎパターンを見ると寒気までします。
そういうオシャレを勘違いした人に限って派手なカラーやデザインを選ぶものですが、香港人はことブランド品ではそういうものを好むため、品ぞろえが自分にはあまり合っていませんでした。

しかし、旅の目的に「ブランド品を安く買いたい!」というのがあるなら、ここはありありの穴場で、おすすめです。

海怡半島には、ここの他にプラダ中心のアウトレット(こちらは単店舗)もあり、帰りに訪ねるつもりでしたが、ブランド食傷気味になっていましたし、さらにそこへプラダとまでなると吐きそうなので次回にすることにしました。

そして、そのまま最近お気に入りのショップがたくさんある上環エリアへと移動し、何かが溜まっていたのでしょう、いつもより多めの買い物をしてしまったのでした。
こちらの紹介はまたいつか(*あまり教えたくないのでしないかもしれません)。

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カテゴリー: NO TRAVEL NO LIFE

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